企業分析と未来企業発掘 オリンパスとAbbott、二つの成長モデル
本日のJMEI「企業分析と未来企業発掘」です。前回までの採番を引き継ぎ、今日は日本 No.004=オリンパス、海外 No.005=Abbott とします。両社とも医療機器を軸にしていますが、事業の作り方はかなり違います。
今日の比較|オリンパス vs Abbott
この2社を比較すると企業戦略の違いが非常によく分かります。
オリンパスは「内視鏡」という圧倒的に強い入り口から、AI・ロボティクス・クラウドへ横展開する集中型MedTechです。
Abbottは心血管、糖尿病、診断、栄養、医薬品などを組み合わせる分散型ヘルスケアプラットフォームです。
JMEIとして重要なのは、どちらが優れているかではなく、「集中して世界一級になるモデル」と「複数領域を束ねて巨大化するモデル」という二つの企業成長モデルを理解することです。
今日のJMEI企業分析ゼミ
今日は次の5問を考えると企業を見る力が上がります。
- オリンパスは内視鏡の強さを利用して、AI・ロボット企業になれるでしょうか。
- GI SolutionsとSurgical and Interventional Solutionsの利益率の差をどう考えるべきでしょうか。
- Abbottの強みは「多角化」でしょうか、それとも各事業の技術力でしょうか。
- FreeStyle Libreのようなセンサーは、医療機器会社のビジネスモデルをどう変えるでしょうか。
- 日本企業がAbbottのような巨大企業と競争するとき、「規模」ではなく何を武器にすべきでしょうか。
本日の未来企業発掘テーマ
本日の未来企業発掘テーマは「医療AI×内視鏡」と「ウェアラブル・バイオセンサー」です。この2領域は、今後Innovation Watch候補企業を探す価値があります。オリンパスとAbbottを追うだけでも、次世代医療機器が「ハードウェア単体」から「センサー+AI+データ」へ移る流れを観察できます。
次回は日本 No.005+海外 No.006へ進めます。
※本記事は企業・産業研究を目的としたものであり、特定の株式の購入・売却を推奨するものではありません。